オフィスというものを持たない弊社では、コロナ禍における仕事環境改善の一環として、出張オフィスとなる車両を利用しています。
車内はそんなに広くはないのですが、アカシアの木の落ち着いた内装と備え付けのテーブルがあるところが気に入っています。
流石にそんなに本格的な山奥まで行くことはないので、キッチンやトイレが備わった車両である必要もなく、まあこれくらいがちょうどよかったという感じです。
というのも、これはあくまで仕事で利用するものですから、当然ながら通信が出来る場所での利用に限られるからです。車付近の通信環境の整備のため各社のモバイルルータを検討しましたが、5G対応で入手できそうなのが他に見当たらなかったので、現在はこちらのWi-Fi STATION SH-52Bを車内に備え付けてあります。
docomoの通信制限のないプランで契約した携帯があったので、そちらとペアにすることで通信量を按分しあう（要するに無制限になる）ようにしています。
とはいえ、ホイホイとあちこち出掛けてグローバルなIPアドレスの足跡をあちこちに残すのは保安上あまりよろしくありません。そこで、持ち運びにも適したVPNルータとしてInvizBox Goを用意して、こちらを実質的なwifi環境として利用しています。なかなか便利な製品で、VPNのプランもセットになっているため何も考えずに使い始めることができます。
それから、もちろんこの移動オフィスはあくまで気分転換しながら効率よく仕事するための施設なので、アウトドア三昧で遊び呆けているわけではなく、厳しい日常を乗り切るべく喘ぎながらヨタヨタと滅びゆく肉体を酷使して働いているのではありますが、やはり昨今の高価でか弱いマシンを屋外で使用するのはどうかと思われることもございます。そこで、仕事用のマシンを刷新し、ほぼ半額セールで Dell Latitude 5430 Rugged を購入しました。各ポート類がきちんとカバーで保護されているため、キャンプ場でも安心して使うことができます。
メモリやSSDは後から交換できるから最小構成でいいやとたかを括っていたら、メモリの交換は結局マザーボードの裏側にまでアクセスする必要があり大変面倒でした。
これにTails OSを入れてみるのはどうかと少し考えましたが、もうそこまでいくと移動オフィスというより逃亡する犯罪者の生活に近くなってしまいそうなので自重し、迷いましたが仕事で使うことの多いUbuntuとCinnamonで様子を見ています。
これでもうわれわれの仕事欲を邪魔するものは何もありません。一心不乱に仕事に邁進することができます。
やたらと電子機器が増えたので、晴れた日にはこちらで充電しています。
そして、疲れた目を休めながら、不況に冷え切った心を温めます。明日もまた仕事仕事の日々に戻るために。
4月は九州を一週間かけて移動しながら仕事をしました。子供たちの送迎のない日は気分に合わせて各地の湖や高台の公園、海辺などで仕事しています。今のところうまくいっているので、夏はどこかの高原でワーケーションなどもどうかと考えているところです。
